海岸の清掃活動を続けていると、さまざまなゴミが目につく。
ペットボトルや食品包装、発泡スチロールなど、海へ流れ着くゴミは多岐にわたるが、特に気になるのが ポイ捨てされたゴミ だ。
この問題を解決するために、近年注目されているのが ブロギング（Plogging） という活動である。
ブロギングとは？
ブロギングは、ジョギングをしながらゴミを拾う という環境保護と健康促進を兼ねた活動だ。
この言葉は、スウェーデン語の「plocka upp（拾う）」と「jogging（ジョギング）」を組み合わせた造語で、2016年にスウェーデンのアスリート、エリック・アルストロム氏によって始められた。
現在では世界中に広まり、日本でも各地でブロギングイベントが開催されている。
ブロギングのメリット
ブロギングには、環境保護だけでなく、健康面でも多くのメリットがある。
1. 環境への貢献
・ゴミを拾うことで、海岸や街の美化に貢献できる。
・プラスチックゴミの流出を防ぎ、海洋汚染の軽減につながる。
・ゴミの種類を知ることで、環境問題への意識が高まる。
2. 健康促進
・しゃがんでゴミを拾う動作が加わることで、
通常のジョギングよりも 1.2倍のカロリーを消費 できる。
・ゴミを拾うことで、バランス感覚や筋力が鍛えられる。
・「環境のために走る」という目的があることで、
ジョギングのモチベーションが維持しやすい。
3. コミュニティの形成
・仲間と一緒に活動することで、地域の人々との交流が生まれる。
・SNSで活動を発信することで、より多くの人に環境問題を知ってもらえる。
・イベントを通じて、企業や自治体との連携が広がる。
ブロギングの始め方
ブロギングは、特別な準備をしなくても気軽に始められる。
以下のポイントを押さえておけば、より快適に活動できる。
必要なもの
ゴミ袋
拾ったゴミを入れるために必須。予備も持っておくと安心。
軍手または手袋
安全にゴミを拾うために必要。
トング（あれば）
直接手で触れたくないゴミを拾うのに便利。
汚れてもいい服
特に海岸では砂や泥がつくことがあるので、動きやすい服装がベスト。
活動のポイント
・ゴミ袋を持つ手を定期的に変える
片側だけに負担がかからないようにする。
・拾うときは周囲を確認する
後ろから車や自転車が来ないか注意する。
・大きなゴミは自治体に連絡する
個人で処理できないものは、適切な機関に相談する。
ブロギングを広めるために
ブロギングは、一人でもできるが、仲間と一緒に活動することでより楽しく、効果的に取り組める。
地域の清掃イベントに参加したり、SNSで活動を発信することで、より多くの人にこの活動を知ってもらうことができる。
また、企業や自治体と協力し、ブロギング専用のゴミ回収ボックスを設置するなどの取り組みも進めていきたい。
ブロギングは、ジョギングをしながらゴミを拾うことで、環境保護と健康促進を同時に実現できる活動 だ。
海岸の清掃活動を続ける中で、こうした新しい取り組みを取り入れることで、より多くの人に環境問題への関心を持ってもらえるかもしれない。
次にジョギングをするときは、ぜひゴミ袋を持ってブロギングに挑戦してみてほしい。
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